クレンジング製品で楽しんでみる

人類の長い過去を振り返ってみて頭を洗うということについて考えてみる。
歴史書を紐解いてみるとご先祖様はほとんど洗髪をしなかったようだ。
体すらあまり洗う習慣が無かったようで、太古には、むしろ宗教的な意味合いで「清め」の意味で行っていたようだね。


枕草子の26段だったかな、29段か??


「心ときめきするもの」

雀のこがひ。
兒あそばする所の前わたりたる。
よき薫物たきて一人臥したる。
唐鏡の少しくらき見たる。
よき男の車とどめて物いひ案内せさせたる。
頭洗ひ化粧じて、香にしみたる衣著たる。
殊に見る人なき所にても、心のうちはなほをかし。
待つ人などある夜、雨の脚、風の吹きゆるがすも、ふとぞおどろかるる。


平安時代のドキドキする楽しみの一つにある、「髪の毛を洗って、化粧をして良い香りのする着物を着る・・・」
当時の女性は長い黒髪が美人の象徴であり、なによりの宝物であるにもかかわらず
洗髪は1年に数える程度。上記にあるように心ときめく程の楽しみだったようだ。
当然ながら悪臭が漂うわけで、それを補うために「香枕」、箱型の枕の中で香を焚いたようだね。

俳句や短歌では「髪を洗う」は夏の季語となっているし、源氏物語の記述では春分の時期と秋分の時期は洗髪をしてはいけないとされていたそうだ。
ネットで検索したり図書館の蔵書を紐解いてみると江戸時代になっても風呂は好きだが洗髪は月に1-2回程度であったようだ。

自分の子供の頃(半世紀も前か?)を思い出してみても、現代のように頻繁に洗った記憶が無い。毎日洗っていたのであれば何か覚えているのだろうが・・・・。
ともかく洗髪について騒がれだしたのはごく最近の事。あまり臭くなるまで放置するのはどうかと思うが、何とか社のシャンプーはXXXが配合されていて
頭皮をきれいに洗浄殺菌できる・・・ うんぬん
これって本当に必要なのか??

てな訳で、ご先祖様の時代に戻った気分になって、お湯だけで洗髪をしてみた。
洗面台でお湯だけで洗うと写真のような何かが水面に漂い、それらを黒の綿棒で集めてみたが油とフケの集合体のようだ。
詳しくは後日 顕微鏡で撮影した写真をアップロードするとして、ただ洗うだけでもこれだけの量の何かが取れるのだ。

数回実験したがこの汚れの出所、頭頂部ではなく後頭部からの物がほとんどであった。
頭の上だけ洗っても出る量は僅かであった、頭頂部の新陳代謝が悪いって事か?もしくは洗いすぎで頭皮の代謝が悪くなっているのか??
頭皮は適度にギトギトしていて多少は汚れていたほうがいいのか?って推測も成り立つわけだね。
冷たい水でも洗ってみたが結果に大差なし、むしろお湯で洗うと頭皮が乾燥気味になるようか感じがする。ちょっとつっぱったような感覚?
ご先祖様達が毎回お湯で洗っていたとは思えないし、ましてや縄文時代の火をおこすだけでも大変な時代にまで遡れば9分9厘の確立で水だろうな。

これが洗った後の残り水(湯)。
洗面台との境界線になにやら浮遊している、ぐるりと一回り、これがかなりの量なのだ。(もう何年も整髪料は普段から使っていない。)
シャンプーした場合は泡にまぎれるし油分は溶けてしまうので気がつかなかった。



判りやすいように黒の綿棒で集めてみた。泡のような物体に見えるのだが
ついまでたってもこの状態のままだ、ちょっと粉っぽい。



1時間ほど自然乾燥させた状態、明らかにフケ等の残骸のようだ。
これが頭頂部では非常に少なく、発掘現場はほぼ後頭部であるのが今後の研究課題。

ネットで調べた資料によると

洗髪は抜け毛予防として必要なのではなく、むしろ不必要かもしくは洗髪が原因で抜けている可能性も考えられる。
必要最小限の洗髪に留めるべきと推測するのが自然な考えではないかと思われる。






【角栓を解剖してみる】
さてそこでだね、以前から言っていた角栓をクレンジングシャンプーに漬けたらどうなるか?
やってみたよ、なんかすごいね、いろんな意味で・・・・

角栓をシャンプーに漬けてみて5分程度経過の写真。顕微鏡にカメラを付けてみたんだが素人写真で申し訳ない。
角栓上部に何やら繊毛のような細かい毛状の物がいっぱい見える。




3時間程度経過した写真、中のオイル成分だけ抜けて固形物だけになってきた。
そもそも角栓って何なの?




ちょっとクローズアップしてみた、なんかやっぱり皮膚の残骸みたいだねぇ
ケバケバしていて分解してみたくなったぞ





頑張って針の先端を加工して作った工具で角栓の残骸を解剖してみた。縦長の繊維のような物体だ。
油は溶けてもこのような固形物は残るわけだ。

ニュースなどで卵子に細胞を注射する映像を見かけるが最先端の技術ってすごいね。
こんな大きな角栓を解剖するだけでめちゃ疲れたよ、この角栓の直径が予定では0.5mm位なんだけどね
なんと卵子は直径0.1mm位なんだって。
クローン技術がどんな大変な作業か?想像しただけで「ブラボー日本!」って叫びたくなるよね。



考察
クレンジングシャンプーで頭をガシガシ洗えば頭皮の油とか角栓のオイル成分を溶かして除去できることはわかった。
でもそれ以外の物、皮膚の残骸のような正体不明物質は皮膚の中に残ってるわけだよね?
油分の完全に抜けきった皮膚?毛穴?の残骸、このまま放置すれば一晩のうちに雑菌の餌食だわなぁ これってどうなのよ?
洗いすぎるなと言う注意書はこの為かな??? 良い悪いは別にして異様に油成分は落ちることは確かだ。

なんか最近、洗髪にシャンプーを使う事は自然の法則に逆らっているような気がしてきた。
これを見ているお兄さん方、どう思われる?